蔵の紹介

鮎正宗の酒造り

鮎正宗

 鮎正宗のある妙高市猿橋地区は新潟県でも有数な豪雪の地であり、寒仕込みのころには二メートルをこす深雪の中に蔵はすっぽりと包まれ、きびしい自然の中で蔵人が心をこめてうまい酒造りに取り組んでいます。

当社は酒造りを始めて創業140年を迎えようとしております。これからも皆さんにますます喜んでいただける酒を醸すように努力いたします。

鮎塩焼き

「さらりとした甘さ」清冽 湧き水仕込み


新潟県妙高市(旧新井)の市街地から国道292号で長野県境に向かい約6キロ。深い緑に包まれた山あいの里・猿橋の地に当酒蔵があります。

創業は明治8年(1875年)。初代飯吉彦左衛門が枯渇することを知らない良質の湧き水で酒を醸したことが始まりです。

鮎正宗という酒名は、昭和の初め、当酒蔵にほど近く保養地として有名な、妙高高原町の赤倉に滞在された京都伏見の若宮博義殿下から、この地で鮎釣りをされた折りにいただきました。

酒の原料となる湧き水は今も母屋の横井戸からこんこんと湧き出ており、毎時6トンの水量 を誇ります。蔵元に寄り添う山の地下深くより自然に湧き上がる伏流水です。

当蔵の酒を一言でいうと、「やわらかな口当たりで、さらりとした甘さを感じながら、飲んでいるうちに甘さがすっと消えて、次の一杯に進む酒。」初代の名を冠し「彦左衛門の水」と呼ばれる水が生み出す貴重な産物です。

豪雪の中で生まれる繊細な味


 酒蔵のある猿橋周辺は豪雪で知られます。積雪にすっぽり覆われると、蔵の気温は約5度で保たれ、繊細な調整が求められる酒造りには最も適した、クリーンで安定した環境を与えてくれます。

 蒸し米はすべて抜けかけ方で行っています。吹き抜け法とも呼ばれる蒸し方で、ももうと蒸気をたてたところに米を張り込んで蒸していきます。手間はかかりますが、米粒がつぶれず円い形のまま蒸し上がるので、発酵がおだやかに進む特徴があります。

 こうした自然環境の中で、県内産の選び抜いた米と確かな杜氏の技で生まれた銘酒「鮎正宗」。雪と水に恵まれた清らかな山峡で、蔵人がこころを込めて酒造りに取り組んでいます。